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研究科の理念と目的

理念

1875年米人女性キリスト教宣教師により創立された神戸女学院は、キリスト教主義、リベラルアーツ&サイエンス教育の涵養を教育理念としています。
人間科学部とその大学院組織である人間科学研究科は、人間の精神、体、そしてそれらをとりまく社会や環境の健やかな状態を実現するために、心理学、行動科学、健康科学、環境科学など、人間科学のさまざまな専門分野からのアプローチを行っており、これらの分野における専門的な知識を有し、地域社会の中で自立的に問題を解決することのできる女性を育成することを使命としてきました。

目的

●神戸女学院大学大学院は、キリスト教精神に基づく学部の教育の基礎の上に、専門の学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥を究めて、文化と科学の進展に寄与することを目的とする。
●博士前期課程は、広い視野に立って精深な学識を授け、専攻分野における研究能力及び高度の専門性を要する職業等に必要な高度の能力を養うことを目的とする。
●博士後期課程は、専攻分野について、研究者として自立して研究活動を行うに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養うことを目的とする。

人材養成の目的

博士前期課程

臨床心理学

現代社会を生きる我々は、人生の様々な局面で複雑・多様な心理的問題に直面する。本専門分野は、臨床心理学の専門知識を用いた心理臨床的支援を様々な実習を通して体系的・実践的 に学ぶとともに、教育・医療・福祉・産業・司法矯正等の近接領域の専門家と協働した支援の在り方を探求する。同時にこれらの実践を伴う研究を通して、心の体質、人格とその発達及び逸脱・障がい、家庭や親密な対人関係の持つ機能、社会への適応等、現代社会のニーズに応える諸知識を探求する。
なお、本専門分野は「臨床心理士」受験資格に伴う養成課程(第一種)を兼ねている。
※「公認心理師」受験資格:2018年度より公認心理師のカリキュラムを展開予定

人間行動学

人間は多くの事柄を認識して、日常的に様々な判断・行動をとっている。従来、人間の判断は常に合理的で正しいものだと考えられていたが、膨大な情報を効率良く処理するために、人間の判断・行動には様々な特徴が存在することが明らかにされつつある。そして、この特徴は状況によって不適切な場合もあり、教育・産業・交通・医療など様々な領域で社会問題につながっている。この分野では、このような現代社会に関連する問題意識をもとに、人間行動の基本的特徴を理解するとともに、どのような情報化社会・文化を構成していくべきなのかを探求する。

環境科学

今日の社会において、人間の欲望を追い求め、単なる技術の発展のみを推進していけば、我々人類のみならず地球上のあらゆる生物の生存すらが、脅かされるという環境問題への認識が高まっている。そこで我々を取りまく自然環境の現状把握と将来予測を通じてその持続可能性を高めるために、原生的な環境から人工的に改変された環境にいたるさまざまな環境を対象として、人間と環境のかかわり方を視野に入れながら環境汚染や生態系に関する諸問題を中心に教育・研究を行う。

健康科学

21世紀に入り、健康に対する人々の価値観はますます重要度を増している。健康とは、身体的、精神的および社会的に良好な状態とされているが、これらは独立して存在しているわけではなく、お互いに密接に関連しあっている。従って、本専門分野では、複雑に変化する現代社会において、環境や生活習慣、さらには心の問題が人間の身体におよぼす影響を、自然科学や医科学の手法を用いて、実証的に研究する。

博士後期課程

臨床人間科学

現代社会では、子育て、自立、アイデンティティ形成や親密性等の人生の節目において、あるいはまた学校や職場等の社会場面での適応において、様々な心理的問題が生じうる。本研究分野では、臨床心理学、社会心理学、認知心理学、発達心理学、精神医学、情報科学等の臨床人間科学の基礎知識を踏まえた上で、現代社会の心理学的課題と心理的援助の在り方を専門的・実践的に研究する。

人間環境科学

人間は、自己をとりまく自然環境及び社会的環境の中で生活する存在である。今日では、我々人類のみならず地球上のあらゆる生物種の存在自体が脅かされる環境問題が世界各地で生じている。また、日常生活においても、音、熱、ストレスなど種々の環境要因による健康障害が大きな社会問題になっている。これらはいずれも現代社会において取り組むべき重要課題である。そこで、人間の諸活動による環境変化が生物個体や生態系に及ぼす影響や、さまざまな環境要因の相互作用が人間の社会と身体に及ぼす影響を、環境科学、生態学、環境社会学、生命科学、栄養科学などの視点から捉えた研究を行う。